道草

独白

後悔は消えないけれど

orange6巻読みました。

 

もう最初から最後まで泣きっぱなし(´;ω;`)

須和の話は切なすぎてたまらん。

 

菜穂が大事すぎて翔の苦悩に気付けず、

結果翔を失い菜穂が傷ついてしまった、須和の後悔。

 

翔の苦悩に気付きながらも救ってやることができず、

伝えたいことも言えないまま喧嘩別れになってしまった菜穂の後悔。

 

須和の計り知れない罪悪感も

菜穂の自己嫌悪や傷の深さも

どちらの気持ちも分かる気がして…

 

高校のとき、似たような経験をしたことを思い出す。

大好きだった人が突然いなくなってしまった。

翔のように亡くなったわけじゃないけど

連絡が取れなくなって、学校を辞めてしまった。

 

あの時わたしはなにもできなかった…

少し頑張ってみたけど、まだ子供だったわたしには難しすぎた。

どうしようもなくて、逃げてしまった。

 

数年後、彼と再会して

元気な姿が見れて少し救われたけど。

 

あの時の後悔は思ったよりも根深く残ってるのかもしれない。

わたしは今も自分のことが好きになれない。菜穂と同じ。

 

最近、ある高校時代の同級生と久しぶりに会った。

彼は、高校当時、あの人がいなくなってしばらくしてから

わたしのことを好きだって告白してくれた人。

 

その時のことはよく覚えてる。

すごく緊張した様子で、本当に真剣に言ってくれているのが分かったから。

でも、結局断ってしまった。

 

どうして彼のことはよく覚えてるんだろう。

ってずっと思ってたんだけど。

今日orange6巻を読んで分かった。

すごく嬉しかったんだ。

 

正直あの時も告白を受けるべきか少し迷った。

けど、彼のわたしに対する期待と

現実のわたしとのギャップが大きすぎて、

彼を傷つけたくなくて、断ったんだったな。

 

わたしあの時どう言って断ったんだっけ。

告白嬉しかったって伝えたかなあ。

伝えなきゃだめだよね。

10年越しになるけど…

10年前目の前にいる彼の気持ちを大切にできなかったから

もう遅いかもしれないけど、このままだとまた後悔するから

 

今度会ったらちゃんと直接言おう。

彼があの時そうしてくれたみたいに。

 

 

大事なことに気づかせてくれる作品に出会えてよかった。

ありがとう高野先生。